2024 11,23 14:49 |
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2015 11,23 06:32 |
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◆01. 認知症 ◆ Dementia
【d017】高齢患者における認知機能測定力の向上 ☆☆ 「Improving the Measurement of Cognitive Ability in Geriatric Patients」 Lebedeva E, Gallant S, Tsai C ほか The Research Institute of the McGill University Health Centre, Canada ほか Dementia and Geriatric Cognitive Disorders Vol 40 No 3-4, 2015, p148-157 著者らが開発した高齢者の認知能力の評価尺度GRACEについての続報。 GRACEは高機能な認知評価には向いていないという欠点があったため、新しく5つのアイテムを追加した結果、高いレベルの認知機能でも評価できるようになったとのことです。 GRACE(Geriatric Rapid Adaptive Cognitive Estimate)はMMSEやMoCAとも相関し、所要時間5〜10分程度で高齢者の認知機能を評価できるというテストです。 簡易で検出力が高く、しかも適応範囲が広ければ言うことなしです。特にMMSEはじめこの種のものはレベルの高い人をうまく評価できませんでした。 その欠点が本当に克服されているか、今後が注目されます。 【d018】軽度認知障害と早期認知症患者における遂行機能と転倒リスクの連合 ☆ 「The Association of Specific Executive Functions and Falls Risk in People with Mild Cognitive Impairment and Early-Stage Dementia」 van der Wardt V, Logan P, Hood V ほか Division of Rehabilitation and Ageing, School of Medicine, University of Nottingham, UK Dementia and Geriatric Cognitive Disorders Vol 40 No 3-4, 2015, p178-185 軽度認知障害と認知症患者42名に五つの遂行機能テストを実施、転倒リスクとの関連を調査したという研究。 結果、転倒リスクは空間記憶能力とやや強い反応力低下に関連がみられたとのこと。転倒リスク軽減のためには空間記憶能力と反応力低下の抑制に絞るべきと著者らは結んでいます。 転倒には身体能力はもちろんですが、不用意な歩き出しとか、障害物の避け方とか、認知機能もかなり関わるということは従前から言われていました。 その流れから反応力低下や空間把握が大切というのはありそうなことですが、検討が遂行機能との関連のみというのはもの足りない印象です。 これ以外にも注意力とか同時処理とか関わりそうな要素はまだ他にもありそうです。続報が望まれます。 PR |
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