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2016 04,25 06:17 |
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【f015】失行的手指模倣障害における意味の効果 ☆☆☆
「Effect of meaning on apraxic finger imitation deficits」 Achilles G.R, FinkM.H, FischerA. ほか Cognitive Neuroscience, Institute of Neuroscience and Medicine, Research Centre, Germany. Neuropsychologia February Vol.82, 2016, p74-83 失行的な手指模倣障害における意味の影響を検討するために、まず健常者45名が10種の無意味手指ジェスチャーを有意味か無意味か判定。 結果、10種のうち3つを健常者の98%が有意味と判定。その上で左脳損傷255名、左脳損傷113名、失語症者208名にジェスチャー模倣課題を実施。 結果、全例で有意味な手指ジェスチャーの方が良好であり 、特に失語の重症度と関連があった、とのこと。 動作模倣の検出には無意味ジェスチャーが検出力が高いのではないかと著者らは結んでいます。 失行のテストに手指ジェスチャーは非常によく使われますが、そこに意味があると難易度が下がってしまうという研究。 有意味では意味を手掛かりにできるので当然と思われます。 問題は、無意味と思われているジェスチャーでも人によっては意味を見いだしてできてしまうことがある、ということです。 そしてジェスチャーは文化圏によって種類も意味も異なることを我々は忘れてはなりません。ジェスチャーとは意外に奥深い存在なのです。 PR |
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