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2015 04,11 22:46 |
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【d000-1】「老健における認知症短期集中リハビリテーション:脳活性化リハビリテーション5原則に基づく介入効果」
関根麻子、永塩 杏奈、高橋久美子、ほか 日本認知症学会誌、27巻3号、2013、p360-366 http://dementia.umin.jp/27-3-360-366.pdf MMSE等で5〜25点と認知機能低下がみられる老健入所者122名に、週3回20分以上の脳活性化リハ5原則に基づいた個別リハを3ヶ月実施したところ、約1/3から半数のケースでなんらかの改善がみられたとの報告。認知機能(MMSE等平均1.5点アップ)の改善だけでなく、抑うつや意欲低下、BPSDの軽減効果もみられたとのこと。脳活性化5原則とは著者らが2010年に提唱した認知症者が前向きに生きることを目指すリハビリ方法で、プログラムは特別なものではなく、快(笑顔)・会話・褒める・役割・成功体験の5つを入れつつリハビリを実施することが特徴とされています。 これまで認知症の認知リハビリについては個別・グループ含め様々な試みがされていますが、総合するとこの課題が良い、といったものは特になく、個別・グループに関わらず対人の中での楽しいやりとりをすることによって、認知機能が若干なりとも上がったり、笑顔が増えたり、積極的になったりすることがある、ということがわかってきています。楽しいやりとりをシステム化するための方法としては、フランス発のユマニチュードとか、くもんの学習療法などが体系的でツールとしても優れていますが、これもそのひとつといえるでしょう。ただし比較対象が設定されていないので、他法と効果に違いがあるのか、この方法はどの点が優れているのか、といった疑問には答えられていません。どの程度5原則を入れることができたか、セラピストによって差が生じていないか、という疑問も残ります。学習療法のように誰にでもできるようなシステム化ができると使いやすくなるでしょう。 【d000-2】マルチ刺激グループ療法によるアルツハイマー病の脳機能変化の促進 「Multistimulation Group Therapy in Alzheimer’s Disease Promotes Changes in Brain Functioning」 Francesca Baglio, Ludovica Griffanti, Francesca Lea Saibene, ほか Neurorehabil Neural Repair Vol 29 January, 2015, p13-24 http://nnr.sagepub.com/content/29/1/13.abstract 【d000-3】 ミニ・アデンブルック認知検査:新しい認知症評価ツール 「The Mini-Addenbrooke's Cognitive Examination: A New Assessment Tool for Dementia」 Hsieh H, McGrory S, Leslie F, ほか Dementia Geriatric Cognitive Disorders Vol 39, 2015, p1-11 http://www.karger.com/Article/Abstract/366040 PR |
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