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2015 06,08 19:17 |
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【am004】日常生活における行動無視の解剖学的部位と心理測定の関係 ☆☆
「Anatomical and psychometric relationships of behavioral neglect in daily living」 Marc Rousseauxa, Etienne Allarta, Thérèse Bernatia, ほか Neuropsychologia Vol 70 April 2015, p64-70 45例の大脳右半球損傷患者の発症1ヶ月時の無視の状態と日常生活上の行動的困難を分析し、ボクセルベースのマッピングシステムで損傷部位を特定したという研究。結果、日常生活上の無視は上側頭回後部と上縦束を含む側頭頭頂皮質接合部病巣、身体近傍空間無視は上側頭回と下頭頂状回を中心に拡張した皮質病巣、個人内空間無視は体性感覚野と上側頭溝を中心とした病巣、病態失認は後下側頭回および上側頭回病巣で生じていたとのことで、著者らは日常生活上の無視と身体近傍空間無視の強い関連を示唆しています。 個人内空間無視とか身体近傍空間無視というのは、身体を中心とした空間を、1)身体そのものである個人内空間 (personal space)、2)身体表面から数cmから数十cmの範囲で身体を直接取り巻く身体近傍空間(peripersonal space)、3)それ以上に離れた身体外空間(extrapersonal space)の3つに区分し、その考え方に基づいて無視空間を分類したものです。ヒトの空間把握には身体からの距離により差があるのではないかという考え方に基づいています。個人内空間無視は半側身体失認という名称ですと半側空間無視とは別のものというイメージになってしまいますが、この考え方通り連続的なものと捉えた方が合理的でしょう。日常生活上の無視が半側身体失認や病態失認とあまり関連がないというのは特に新しい知見ではありませんが、これらの新しい捉え方が新展開を生む可能性は充分あり今後が期待されます。 【am005】「『電子機器機能の重複現象』の発現機序についてー新たな妄想性誤認症候群の一徴候ー」☆ 高倉 祐樹、大槻 美佳、中川 賀嗣、ほか 神経心理学 31卷1号、2015、p56-69 PR |
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