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【a034】単語検索のための治療後の接続演説の中で測定効果:原発性進行性失語症の2名による研究 ☆
「Measuring gains in connected speech following treatment for word retrieval: a study with two participants with primary progressive aphasia」 Karen Croot, Cathleen Taylorcd, Stefanie Abele ほか The School of Psychology, University of Sydney, Sydney, Australia ほか Aphasiology Vol 29, Special Issue 11 Generalisation of Aphasia Intervention, 2015, p1265-1288 原発性進行性失語症の2名に、構造化インタビューと呼称課題による事前テストを行った後、自宅で2週間1日10〜15分、コンピュータを用いて目標語の復唱・音読・呼称・書字課題を実施したという研究。 結果、訓練語の呼称で改善がみられたが、構造化インタビューや非訓練語でも改善がみられたとのこと。 急性発症の失語症・進行性失語、双方の会話による喚語訓練の可能性と限界をさらに検討する必要がある、と著者らは結んでいます。 進行性失語症の改善は難しく進行を遅らせるのがやっとというのが一般的な認識です。 コンピュータを用いているとはいえ、ここで採用されているのは特に目新しい方法ではなく、どのような作用で改善が得られたのかよくわかりません。 対象も2名とごく限られたものですので、とりあえず多数例に実施した結果の報告が待たれます。 【a035】失語症における談話の文理解訓練の効果 ☆ 「The effect of a sentence comprehension treatment on discourse comprehension in aphasia」 Swathi Kiran, Carrie Des Roches, Sarah Villard ほか Aphasia Research Laboratory, Speech, Language & Hearing Sciences, Boston University, Boston, MA, USA Aphasiology Vol 29, Special Issue 11 Generalisation of Aphasia Intervention, 2015, p1289-1311 40名の失語症者に口頭命令または文と絵のマッチング課題と可逆文・非可逆文を含むストーリーの理解課題を実施、訓練前後での正答率・反応時間を測定したという研究。 結果、全般的に改善はみられたものの、口頭命令と文-絵マッチング課題の違いによる差はみられず、著者らの開発した談話理解テスト (TSEDC)でも大きな改善はみられなかったとのこと。 文理解訓練とTSEDCの差が文法能力の般化を妨げているのではないかと著者らは考察しています。 談話理解テスト (Test of Syntactic Effects on Discourse Comprehension:TSEDC)とはLevyらが2010年に発表したもので、 簡単な文と複雑な文、能動文と受動文、可逆文と非可逆文の理解を350〜400語からなる文を用いて調べる構成になっています。 口頭命令と文-絵マッチング課題で差がなかったとのことですが、これらは選択肢の作り方によって差が生じるようになったり生じないようになったりすると思われます。 談話理解テストで改善がみられなかったのは難易度・感度の問題と思われます。この差が実用性の差になるというのは著者らの言う通りと思われます。 【a036】失語症者の文の産生障害に対する前訓練の研究:般化のための動詞ネットワーク強化訓練による多様性の理解に向けて ☆☆ 「Investigation of pretreatment sentence production impairments in individuals with aphasia: towards understanding the linguistic variables that impact generalisation in Verb Network Strengthening Treatment」 Lisa A. Edmonds, Jessica Obermeyer, Brayleah Kernan Department of Communication Sciences and Disorders, Teachers College, Columbia University, New York, NY, USA ほか Aphasiology Vol 29, Special Issue 11 Generalisation of Aphasia Intervention, 2015, p1312-1344 失語症者11名に、動詞ネットワーク強化訓練(VNeST)を前訓練および後訓練として10週間で35時間行い、名詞・動詞の産生能力や文構成の正確さを評価した、という研究。 結果、全てのケースで喚語能力や文構成能力に改善がみられ、非訓練語・非訓練文についても簡略化がみられるなどの工夫はあったが般化がみられた、とのこと。 著者らは、VNeSTはタイプや重症度を問わず適応があり、非常に一般化に有用な手段であると結んでいます。 動詞ネットワーク強化訓練( Verb Network Strengthening Treatment : VNeST)は 動詞を中心とした意味ネットワーク(McRae, Ferretti, & Amyote, 1997) を活性化させることにより名詞・動詞の単語・文の喚語を促進することを目的とした失語症の治療法です。 イメージとしては意味セラピーと統語訓練をミックスしたような方法といった感じでしょうか。 意味セラピーはある程度注目された方法でしたが効果としてはあまり強くないのが残念でした。 これはそれよりもリーチする手がかりが多い分だけ有望と思われます。現時点では期待の方法です。 PR |
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