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【a031】 亜急性期ニューロリハビリテーションにおける失語症CI療法 ☆☆
「 Constraint-induced aphasia therapy in subacute neurorehabilitation」 Lisbeth Frølund Kristensena*, Inger Steensiga, Anders Degn Pedersena, ほか Hammel Neurorehabilitation Centre and University Research Clinic, Denmark Aphasiology Vol 29, Issue 10, 2015, p1152-1163 脳卒中亜急性期の失語症者11名にオリジナルバージョンの失語症CI療法(CIAT)を10日間計30時間実施、修正バージョンとどちらが適しているか検討したという研究。 結果、言語機能と実生活上のコミュニケーションの改善の差は統計的に有意ではなかったが、言語機能全般には改善がみられたとのこと。 これらから亜急性期患者には修正のないオリジナルバージョンでのCIATが使用可と考えられた、と著者らは結論づけています。 失語症CI療法(constraint-induced aphasia therapy)とは、CI療法の考え方を失語症に応用したものです。 身ぶりや描画・書字などの代償戦略の使用を制限、音声言語のみでコミュニケーションをとらせることで改善を促すという考え方です。 一日あたり2〜4時間で10日間を練習に当てますが、2〜4週間で実施するバージョンもあるとのこと。 この論文によると、亜急性期はオリジナル通りで問題なかったとのことです。 上肢へのCI療法の実施には、ある程度動かせる場合にしか適応がないこと、拘束はストレスを過剰に与えないよう6時間以内にすることなど、幾つか注意点があります。 失語症CI療法の適応基準をもう少し詳しく知りたいところです。 【a032】 失文法および健忘失語の名詞・動詞呼称における提示時間と反応時間による音韻促進効果 ☆ 「 Phonological facilitation effects on naming latencies and viewing times during noun and verb naming in agrammatic and anomic aphasia」 Jiyeon Leea & Cynthia K Department of Speech, Language, and Hearing Sciences, Purdue University, USA, ほか Aphasiology Vol 29, Issue 10, 2015, p1164-1188. 30名の失文法失語症者と20名の健忘失語症者に、1)動詞と名詞の呼称課題、2)アイトラッキングパラダイムを用いた音韻誘導による呼称課題を行い、失語症における音韻促進のメカニズムの検討を行った、という研究。 結果、失文法失語症者では動詞で音韻促進効果がみられたが、健忘失語症者では名詞で音韻促進効果がみられた、とのこと。 失文法失語症と健忘失語症では音韻促進に際して異なる語彙活性化システムが働くことが示唆された、と著者らは述べています。 アイトラッキングパラダイムとは視覚提示時間をコントロールしたり視線を計測する研究方法です。 失文法失語症者で動詞、健忘失語症者で名詞に音韻促進効果がみられるというように差が生じた理由はよくわかりません。 健忘失語では名詞の想起困難が主なので動詞の方は天井効果で促進効果が出なかったのかもしれません。 失文法失語症はおそらく運動性失語と考えられます。運動性失語であれば構音プログラム過程の障害が想定されますので、健忘失語と語彙活性化システムが異なるのは当然というべきでしょう。 PR |
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