2024 11,23 18:05 |
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2015 10,12 11:31 |
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【a024】失語症への長期的対処:会話パートナープログラムはどこまで届くか? ☆
「Addressing the long-term impacts of aphasia: how far does the Conversation Partner Programme go?」 Ruth Mc Menamin, Edel Tierney and Anne Mac Farlane ほか Aphasiology Vol 29 Issue 8, 2015, p889-913 12ヶ月間会話パートナープログラムを受けている失語症者5名から心理面・社会面の問題について実情を聴取したという報告。 その結果、失語症者としての生活経験から(1)就学前への逆戻り感、(2)疲労感、(3)刑務所のよう、(4)感情、(5) 言葉を話すことができない、(6)疎外感、(7)変化と適応、(8)家族、の8つのテーマが得られたとのこと。 そして家族外の人と接する会話パートナープログラムが「就学前への逆戻り」のようなコミュニケーションの負の感情や「言葉を話すことができない」という感覚を軽減することが明らかとなり、 社会的なプログラムが疎外感や刑務所のような感情を軽減することができると考えられた、と著者らは結んでいます。 会話パートナープログラムはコミュニケーションの不便さの解消やコミュニケーションスキルの向上などがその意義として挙げられますが、患者本人が抱くさまざまな心理・社会的問題の軽減に役立つことを示す報告です。 特にコミュニケーションというだけで言えば相手は家族でも良いことになりますが、家族外の人間とコミュニケーションとることの意義と効用を教えてくれています。 PR |
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