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【a025】発語失行と失語症を伴う5名のためのスピーチ音楽療法(SMTA)の有効性 ☆☆
「The effectiveness of Speech-Music Therapy for Aphasia (SMTA) in five speakers with Apraxia of Speech and aphasia」 Joost Hurkmans, Roel Jonkers, Madeleen de Bruijn, ほか Aphasiology Vol 29, Issue 8, 2015, p939-964 5名の発語失行を伴う失語症者にスピーチ音楽療法(SMTA)を週2回24セッション実施したという報告。 結果、全員のディアドコで改善傾向がみられたが、うち4名はディアドコの構音にも、2名は単語の構音にも改善がみられた、とのこと。 そして5名中3名は比較対照の心理言語学的テストでは変化がなかったそうです。スピーチ音楽療法は構音だけでなく日常生活でのコミュニケーションの改善にも重要と著者らは述べています。 スピーチ音楽療法(Speech-Music Therapy for Aphasia : SMTA)は発語失行の改善を目的に言語リハビリと音楽療法の原理をミックスして作られたものです。 こちらに動画がありますのでご参考にしてください。https://m.youtube.com/watch?v=QA0pNmG8Bfw 発語失行の改善法ではミュージック・イントネーション・セラピーが知られていますが、SMTAの原理はそれと大差ありません。 ただSMTAはリズムに乗せて行う部分が強調されており、その分容易な印象があります。方法はボイスセラピーのアクセント法っぽいですね。試してみるのも面白います。 【a026】地域失語症グループにおける消費者の視点:心理的幸福度の文献分析☆ 「Consumer perspectives on community aphasia groups: a narrative literature review in the context of psychological well-being」 Michelle C. Attard, Lucette Lanyon, Leanne Togher ほか Aphasiology Volume 29, Issue 8, 2015, p983-1019 地域失語症者グループに参加している失語症者とその家族の心理的幸福度を明らかにするために文献的分析を行ったという報告。 結果、地域失語症者グループは失語症者とその家族の心理的幸福に積極的に貢献しており、生活の目的、環境適応力、自律性、個人的成長、および自己受容と正の相関がみられたとのこと。 臨床家はグループの特性をよく考慮し、成果が出るよう指導・助言すべきと著者らは結んでいます。 次も同じ分野のレビューですのでまとめて次でコメントします。 【a027】 失語症・脳卒中・その他のグループ参加への利点の気づき:「私達はちょうど、これがクリスマスだと思いました」 ☆☆ 「 “We just thought that this was Christmas”: perceived benefits of participating in aphasia, stroke, and other groups」 Annette Rotherham, Tami Howe and Gina Tillard Aphasiology Vol 29, Issue 8, 2015, p965-982 10名の失語症者と6名の家族に半構造化インタビューを実施、グループのメリットを調査した研究。 結果、グループに参加することには、心理社会的面、コミュニケーション面、情報面、社会参加面、その他など25項目のメリットが挙げられたが、 これらはグループのファシリテーターが言語聴覚士なのか、仲間なのか、ボランティアなのか、また脳卒中グループか一般人かによって変わったとのことでした。 著者らはグループが適切に進行されるような幅の広さが大切と結んでいます。 上もこれもグループのメリットを強調した報告ですが、ひとくくりにグループといっても構成員やファシリテーターによって雰囲気や進み方などがまるで違い、 全て同列に述べられるものかどうか疑問、というコメントは以前にもしたところです。 ファシリテーターの違いを指摘したこの報告は納得できるものですが、立場だけでなくどのような態度が関与するのかもう少し踏み込みたいところです。 上の報告に関連して言えば、地域ベースと混合で差があるかどうか比較データがあると説得力が増すでしょう。 PR |
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