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2015 07,27 06:54 |
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【a015】 二重課題パラダイムを用いて、失語症者と非失語症者で注意配分を評価するための新規な視線追跡方法 ☆ ☆
「A novel eye-tracking method to assess attention allocation in individuals with and without aphasia using a dual-task paradigm」 Sabine Heuer, Brooke Hallowell Journal of Communication Disorders Vol 55, May-June, 2015, p15-30 26名の失語症者と33名の健常者にシングルとデュアルタスクの注意課題を行いアイトラッキング指数との関係を検討したというもの。結果、アイトラッキング手法は失語症の有無にかかわらず注意配分を評価するために有効と考えられたとのことです。 アイトラッキングとは視線移動の軌跡を可視化する手法のことをいいます。注意機能の評価には通常TMTとかストループテストなどを主に使いますが、どちらも文字や言語を使いますので、失語症者では失語でできないのか注意障害でできないのか、判別がうまくできないのが現状です。これはそれを解決しようとするもの。 デュアルタスクを行っているので確かに注意機能の評価になっています。アイトラッカー装置はウェアラブルなものも出て便利になっていますが、結構な値段ですし簡便とはいえないところが問題です。ここが解決しないと普及にはなかなか至らないでしょう。 【a016】「失語症者に対する項目間の意味的関連性を統制した聴覚的理解課題の成績ー状況関連性とカテゴリー関連性を用いてー」☆ 津田 哲也、吉畑 博代、平山 孝子、ほか 高次脳機能研究 33卷4号、2013、p414-420 35名の失語症者と10名健常者に、目標項目1、状況・カテゴリー関連項目1、状況またはカテゴリー関連項目1、無関連項目2、の5択からなる「音声単語と絵のマッチング課題」27 問を実施したというもの。結果、軽度失語群では状況関連性のあるエラーのみがみられ, 中等度失語群ではカテゴリー関連性だけのエラーも出現し, 重度失語群では状況・カテゴリーとも関連のないエラーが出現したとのこと。 失語症者の理解課題の成績には状況関連性も影響を及ぼすことが明らかとなったと著者らは結んでいます。 カテゴリー関連とは「犬」と「猫」というような似たもの、状況関連とは「犬」と「首輪」のように同じ状況におかれるものです。 せっかく状況関連性の影響を指摘しても、この課題で見られるエラーが意味照合の際の状況関連性エラーなのか、音韻認知の際の状況関連性エラーなのか、そこがはっきりしないと議論がぼやけてしまいます。音韻認知に障害のあるケースとないケースに分けて解析すればもっと議論が進むと思われます。 PR |
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