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2015 05,25 10:48 |
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【a003】失語症者との会話における具体化練習としての指差し☆
Pointing as an embodied practice in aphasic interaction Anu Klippi Aphasiology Vol.29, Issue 3, 2015, p337-354 【a004】会話に焦点を当てた失語症セラピー:文法障害に対する工夫の検討☆ Conversation focused aphasia therapy: investigating the adoption of strategies by people with agrammatism Suzanne Beeke, Firle Beckley, Fiona Johnson,ほか Aphasiology Vol.29, Issue 3, 2015, p355- 377 失語症者と会話パートナーによる会話セラピーの6ヶ月の経過を追った研究。評価のためのプレセラピー期、セラピー期、フォローアップのためのポストセラピー期の3期8週ごとに分けられています。結果、1例は会話の質・量ともに変化を示したが、1例は量的な変化のみを示し、両例とも会話パートナーの行動に障壁的な行動の減少がみられたとのことです。これらから会話セラピーは工夫による困難の低減というよりは、会話パートナーの障壁的な行動の減少と思われた、と著者らは結んでいます。 言語聴覚士が会話で改善を図ろうとするやり方は日本では随分下火になってしまいましたが、1970年代にはかなり中心的な方法でした。問題は話者の技量を要することで、それを広めることが難しく下火になっていったと思われます。今は会話パートナーを言語聴覚士が養成することで実用コミュニケーションをアップさせようというやり方に変化しています。会話パートナーが長く綿密に患者と付き合うことで会話パートナーの技量が向上しコミュニケーションが促進されるという仕組みになっています。この研究結果もそれを表しています。ただ会話パートナーによる会話セラピーを推すなら他のセラピーを行った比較対象が欲しいところです。 【a005】 左側頭頭頂葉皮質下出血により失語症を呈した慢性期症例に対する音韻符号化訓練ーSelf-generated cueとしての五十音表活用☆ 鈴木 恒輔 言語聴覚研究 12巻 1号、2015、p33-41 PR |
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